「名探偵」って本当に名探偵ですか?
結局、楽しい映画って何かね問題をフワッと考える。
”世界観・設定が自分好み”以外だと、やはり”予想がつかない”が大きいのではないか。
ぶっとび過ぎもいいが、”説得力があり、かつ予想がつかない”が最高なのでは??
ということでナイブズアウト。
77/100点。
まず、仕掛け扉・隠し通路のある富豪の屋敷ミステリーということで視聴決定。
(大富豪の家、見るだけで運気が上がる説を提唱しているため。)
ところでミステリに当たり前のように登場する「名探偵」って何なのか。
他所で難事件を解決してきたと噂はあるが、
そんな得体の知れないやつ本当に信頼できるのか……??
個人的にこの映画の最大の魅力はここにある。
名探偵ブノワブラン。はたしてこの男、本物の名探偵なのか?
この映画、ド派手なギミックのエンタメではないのだが、
キャラクターが創作のステレオタイプから
リアル寄りへズレていることで
誰がどういう人間なのか、読みきれないのが最高なんだ。
探偵ブランに関しては007シリーズのダニエル・クレイグを見て、
印象刷り込まれた後だと尚グッド。視聴後をおススメしたい
ほぅ、やはり名探偵ブラン……いやコイツ有能風無能なのか?
うっかり次の瞬間には殺されてそうな探偵にハラハラしつつ、
真相に辿り着くまでには没入し感情を握られてしまっている。
もう一点好きなポイントを挙げるとすれば、
ミステリにおいてはトリガーイベントと扱われがちな
殺人事件の悲しさがしっかりあること。
どんな事情があっても、人の死は、取返しがつかない。
これ続編あるらしいけど、ブノワブランの読めなさが
最大のポイントの気がしていて、見たいけどどうなんだ…?
(↑続編見たので、感想はいずれまた)