「ロッテントマト100%だし、日本産アクションも最近レベル高いらしいじゃん?」と思って視聴決定。
地上波で生き残っているゲーム界の希望
「有吉ぃぃeeeee!~そうだ!今からお前んチでゲームしない?」
お笑い芸人の有吉がアンガールズ田中、タカアンドトシとゲストとゲームする番組。
タイトルから察せられるように、元々は芸能人の家を訪ねてゲームするお宅訪問ゲーム番組だった。
ゲーム番組ながら、お宅訪問前に適当な手土産を買う街ブラパートも面白く、番組の半分は街ブラだったりしたのだが、コロナの影響ですっかりホテルのデカいホールでゲームするスタイルに。
ゲスト芸能人が気合いれて用意する差し入れも楽しみだったが、最近はすっかり気合が
お題のゲームを練習してくるガチ勢は田中くらいで、あとはゲーム慣れしていないおじさん達が文句言いつつわいわいゲームするのが本題。
プロレス・カレーなど、脱線も多々あり、いやゲームは⁉
とにかく気楽で楽しい。
友達の家でゲームやってるのを見てる感覚。
期待のゲーム番組として初回から視聴してる勢。
ちゃんとゲーム楽しむ紅一点ゲストは超可愛いのだが……ごく稀に、ゲームもコミュニケーションもやる気ないゲストがいて草
特に面白いのがサッカーゲーム回。
メンツもサッカーレジェンド達とおぎやはぎなど、そもそも面白い。
さらに総勢11人ワイプでゲームしても、面白さが破綻しない。
こんな大人数でも嘘みたいに画面が見やすいんだ。
掛け合いもキレてるしサイコーなんだよな。
タカトシは、お世辞にも上手いと言えなかった腕前だが、FORTNITEは息子と練習してきたり地味に戦えるようになっていて、初期と見比べると謎の感動がある。
公式ノーカット版は、ゲーム画面のみ、字幕なしで誰が何を喋っているのか何が起きてるかも見難いが…雰囲気は分かるはず
正直、毎回の面白さはゲストやゲームによってメチャクチャ左右される。
・戦略性がある
・繰り返すうちに上達する
・展開に毎回違うドラマがある
こういうゲームは盛り上がるので当たり回だ。
視聴者との対戦もハマればアツい。
ガチ猛者かリアルキッズかで盛り上がりの調整が難しいんだろうけど、その分、いい試合になったらアガる。
あのメンツでストーリーものもワイワイかつ真剣にやって欲しいが、難しいだろなーでも見てぇなーとは思っている。
ついでに、マイケル宅でベロベロになってぐだったオーバークック、リベンジ希望。
アモアス回は絶対面白いのでぜひ見ろ。
半分愚痴にもなるが、去年3月頃から、演出センスが急激にダサくなってびっくりしたことがある。
つまらん一言を3度も別カメリピートする、音楽センスがダサくなる、企画がショボくなる等……
スタッフロールをチェックしている訳じゃないが、あまりに目についたので、スタッフ変わったんだろうな(察し)
昨年の年末スペシャルも、ゲストを大勢呼んで全く見せ場なしと勿体ない予算の使い方だった。
経験を積むことで改善されていくのかと思いきや、TVerのランキングでも厳しくなってきている……。
ゲームを固定化せず色々なゲームに挑戦するのは良い試みと思うので、チュートリアル的なさわりだけでなくゲームの面白いところを体感できるまではプレイしてほしい。
全盛期のセンスを取り戻し、あわよくば進化してほしいものだ🫠
この番組は、ゲームの裾野を広げる、言わばゲーム界の希望なのだから
【正直感想】『ア・ゴースト・ストーリー』彷徨う幽霊のみる世界
”一風変わった””泣けるホラー”ときいて。
ほんなら見てみまひょか。となった本作。
35/100
あの、ホラーでも何でもないんですが…………
見終わった後ジャンルを確認したら「ファンタジー」となっていたので、仕入れた前評判がポンコツだった可能性ある。
誰だ、泣けるホラーなんて言ったのは!!
特に前半、ぜんぜん間が持ってない映像多かったぞ。
キッシュ(?)モグモグ。無言でモグモグ……モグモグ……
後半訳分からんし、大草原の小さな家だし、どこで泣けたんだ一体。
個人的には短編映画の発想のみを武器に90分戦うな!と言いたくなってしまう。あまりにも淡々としており、想像以上に雰囲気映画。
が、アメリカ田舎町の光や風景は良さがあったな……
幽霊は人間の思いの残滓で執着だということ、または魂は時間や空間も超越する、という解釈は正直好きだが、どこにも感情移入もし難くただの傍観者となった90分。
【正直感想】『スパイダーマン:スパイダーバース』は現代アニメーションの最高傑作
みんなお馴染み、親愛なる隣人のスパイダーマンがヴィランに殺され、後に残ったのはヒーロー未満の男子高校生。
次元が歪みだした世界に立ち向かえるのか……⁉
目が離せないアニメーションが本作の魅力。
我ラメロはマーベル及びスパイダーマンファンではないが、さすがに見たいレベルのスゲー・アニメーションだった。
※字幕版で視聴
74/100
全ての画面がキャッチーでスタイリッシュ。
とにかくデフォルメとリアリティのセンスがエグいんだよな。。。
アート全体にグラフィティのエッセンスがあり、色彩もド派手なのにシーンごとにトーンが細かく変えられているからか、意外にも飽きずに見られる。
構図も工夫されてるしアクションの見せ方、お、おもしれ。。。
コミック風演出もキャラの仕草も細部まで神宿ってる。
色収差・版ズレのような効果がかわいいし、アニメーションだけで一生感動できる。
現代の”アニメーション”映画として正直最高傑作と思っている。
並行世界の個性的スパイダーマンが集まる今作。
ストーリーは王道でまとまっており、親子の絆としても高校生ヒーローの目覚めとしてもよく出来ている。
ヴィランもドック・オク、スコーピオン、キングピン、プラウラーとお祭り状態。
音楽の使い方もソークール。
特にプラウラーのチェイスシーン、咆哮のようなノイズがヤバ良過ぎる。。
……じゃあなぜこの点数なのか?
べた褒めの割りに点数低いと思われている頃だろう。
お答えしよう。
アメコミヒーロー物の中でもスパイダーマンは学生ヒーローということもあってか未熟な精神性が良くも悪くも特色なのだが、今作はひときわソレ。
マイルス・モラレス、感覚がふつうのガキなのであった。
ゆえにキャラとして全く魅力を感じない。
スパイダーマンの死(ヒーローの死)も軽く扱い過ぎているように感じる。
この世界のピーター・パーカーに対する喪失感をピーター・B・パーカーで埋めるという姑息な手を使ってはいるがマイルスがヒーローになることに納得感はない。
これまで繰り返されてきたスパイダーマンの物語を逆手にとって捻りを加えているが、そもそもマイルスの恋愛や孤独感、親子事情が王道すぎ、既視感があってどうも興味がわかないのだ。
スポット参加のスパイダーマン達もいいキャラしてるように見えるけど、主人公になったら薄味かもしれない。尺が足りないのか?
主人公キャラを集めてしまうとそれぞれの人生や悲劇が相対的に軽くなってしまう。
しかも同じような運命を背負っているメンツなので人生ドラマが被っているから特別感がない。
とにかくストーリーよりも気合の入ったアニメーションがおススメの一作なのだった。
スパイダーマンが事件を解決できるのはなぜ?戦闘センスはどうして上がるの?
→スパイダーセンスです
スパイダーマンがお喋りノリ野郎なのはなぜ?
→心の声がデカくなるからです
回答用意されてて草
続編の感想はこちら↓
【正直感想】『ポリス・ストーリー/香港国際警察』で、香港アクションを浴びる
香港映画のアクションが見たくてチョイス。
香港警察は麻薬組織のボスを逮捕すべく、その美人秘書を検察側の証人として引っ張り出すことに成功。
組織に消されないようジャッキー・チェンが護衛する。
というシンプルなストーリー。
68/100
香港の中心部ではなくほぼ郊外か田舎で撮影しているので80年代香港に言うほど浸れないが、
違法建築のバラックなど、”あの時代の香港”は感じられる。
そしてこの映画の最大の見所と言えばアクション。
アクション、そしてアクション!
バスがグーン!窓からバーン!バイクでドーン!
CGもVFXもない時代の体を張ったアクション、文字通り命懸けでヤバい。
ああっ!ワァーーッ!!危ないって!!!
危険すぎて、今じゃ絶対できない生身のハチャメチャアクション!
見ているこっちがハラハラして叫んでいる。
とにかくアクションが全部本物。
ガラスがあればガシャーーン!
さすがにジャッキー若ぇ~~!
落下とエスカレーターは痛ぇ~~!
ヤケクソにエネルギッシュなアドレナリン映画。
テン!テンテン!テンテン!で始まるテーマソング(英雄故事)が耳に残り、中途半端なラストシーンもクセになるのだった。
彼女の扱いもヒドくて笑えてくるし、ツッコミどころが多くてこの時代の香港映画にしかない謎パワーに満ちている。
エンドロールも撮影のビハインドシーンになっているが、いくらリハや受け身の訓練を重ねてもやはり危険。正気じゃない。
【正直感想】『アルキメデスの大戦』みんな、見たの?この名作
祝「ゴジラ・-1.0」アカデミー賞視覚効果賞受賞!!
ということで山崎監督のVFX戦争映画繋がりで「アルキメデスの大戦」。
映画館・サブスクでも何度か見ている。
数字で、国を救えるか。
日本に必要なのは戦艦ではなく空母だ。
巨大戦艦派が提示した安すぎる大和建造費のウソを看破し。本当の製造費用を弾き出して戦争推進派を打ち負かしてやる。
──これは大和轟沈の12年前の物語だ。
78/100点
山崎監督についてひとつ言うと、人間の感情をあまり重視しているように思えないところがある。
それが顕著なSTAND BY MEドラえもんやドラクエユアストーリーでの所業は原作破壊に他ならないと思う(許してない)が、アルキメデスがこんなに良いのでアンチになれない。
今作は戦争映画らしく人の業にフォーカスしている。
戦争映画で極限状況における人の醜悪さや凄絶さは多く描かれてきた。
あるいは前線ではなく上層部での政治劇。
この映画の舞台はそこからも少し外れていて、冒頭シーン以外は戦闘の描写もない。
生々しさとは別角度からゾッとさせてくる。すこだ。
ぜひこの感情を体験してほしいので具体的ネタバレは控えるが。
ミステリのトリックよろしく、戦慄のネタバラシがあるのも最高ポイントだ。
大和の建造を止めるべく奮闘していたはずが、その沈没シーンから始まっているので「どうしてその結末に?」を辿るミステリと言える。
俳優陣の雰囲気なしにはこの映画は成り立たないのだが、
敵役の橋爪功も良いし、舘ひろしが非常によく、國村隼が特に良!
柄本佑もキャラが立っている。小林克也・小日向文世も雰囲気が生きている。
後半に存在感を出してくる平山造船中将に圧倒された。田中泯です。最高。
正直キャッチーさには欠けるが、激アツだしクソ面白い。
劇中で最低限の背景情報しかないためもう少し補足しても良かったが……
日本を救うため、”帝大数学科の天才”が如何に戦い、大和建造を阻止したか……あるいは失敗したか、を見届けてほしい。