ゴジラマイナスワンの評価について正直なところ
アメリカで最も有名な世界的映画レビューサイト、ロッテントマトで
ゴジラマイナスワン(マイゴジ)がめちゃくちゃ高評価と聞いた。
評価高杉だろ……アメリカくん!?(ガタッ)
ちょっと信じられないので今一度自分の評価を考えてみることにした。
ゴジラ-1.0は、我(われ)的には 69/100点。
シン・ゴジラは 89/100点。もちろん大いに趣味点加点
これでもゴジラ加点※しているつもりなのだが、
それ以上に印象の悪かった部分がある。
(※ゴジラ映画に無条件で付随するワクワクを点換算したもの)
(そもそも日本人は海外に比べ評価が辛い傾向があるのでセーフ)
steamで日本人ゲーマーが悪評をつけるのかの調査データが出てたので検定しました|Splatoonブキ研究所 (note.com)
良くなかった部分
- 演技がチグハグであまり上手くない
- 人間の描き方にリアリティがない
それぞれの演技プランが統一されていないのか?と思うほどリアリティレベルにばらつきがある。大袈裟な演技が浮いている。
キャラの行動が唐突で感情移入できないため、人間ドラマパートが苦痛。
怪獣映画に人間ドラマの演技力を求めるなんてナンセンスという向きもあるが、個人的に演技も脚本も上手いに越したことはない。
良かった部分
船の下を影が横切るシーン、ジョーズを彷彿とさせるチェイスシーンなどBGM含めてゴジラのスリルは迫力があり非常に良かった。
銀座で暴れるのがもっと見たくて物足りなく感じた。
人類、ここではもっと必死の演技してええんやで!
何が海外で評価されたのか?
上記の我的【良くなかった部分】が海外では重視されず、我的【良かった部分】がより評価された、ということか……?と思ったのでまとめてみた。
・分かりやすさ
日本人としては不自然な演技や行動がかなり引っかかったが、そもそも異文化圏の演技の良し悪しは分かり辛い(文化に拠る自然体が異文化圏には微妙で分からないため)。加えてセリフで感情を説明するのが心情が分かりやすく、海外の視聴者には人間パートがノイズなく、ゴジラパートに集中できたのではないか。
・強い反戦テーマ
今回は歴代ゴジラの中でもかなり戦争映画だった。
美化された特攻隊ではなく、後悔と罪の意識を抱えた弱い人間としての特攻隊。PTSD(心的外傷後ストレス障害)も、欧米では現代まで続く身近なテーマだ。世界情勢からみても、戦争に対する忌避感は高まり続けているため、共感を呼んだのではないか。
有識者の見解を発見。↓ ↓ ↓ ↓ ↓
『ゴジラ-1.0』アメリカでの大ヒットの理由は英語字幕とCGにあり | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
監督が崇める大巨匠スピルバーグもマイゴジを絶賛したそうで、それはシンプルに喜ばしいし微笑ましい。
『ゴジラ-1.0』山崎貴監督、"神様"スピルバーグと対面「ゴジラ3回観てくれてて」:第96回アカデミー賞(シネマトゥデイ) - Yahoo!ニュース
そもそもシン・ゴジラは超日本向けだった
マイゴジが海外向けであるような気がしてきたところでシンゴジについても考え直す。
シン・ゴジラは、「怪獣映画は初代ゴジラで十分」と考えていた庵野監督が
東日本大震災を受け、使命感のようなものを負って製作した映画でもある。
決断力・責任感のない官僚政治など、日本のリアルとして描いたものを、
映画の中で成長させる。大河内総理を見れば顕著だ。
日本の未来を、希望に満ちた視線で描いているのだ。
最後にはもっと直接的に表現される。
ゴジラに破壊された街だけが残り、ゴジラの脅威すら完全に去った訳ではない状況で、
総理補佐官の赤坂が言う。
「スクラップアンドビルドでこの国はのし上がってきた。
今度も立ち直れる」
シン・ゴジラは災害国日本への応援歌なのだ。
シン・ゴジラがかなり日本向けであるとは言え、海外でももっと評価されて欲しいとも思うが……
結論
ロッテントマトにてMYベスト映画をいくつか検索してみたが、
個人の価値観が強く反映される部分、客観を超えた趣味の域では、
やっぱり他人のレビューは参考以上にはならなかった。
ゴリゴリ趣味合う人間以外のレビューは、傾向でしかない。
趣味の違いを理解して参考程度に見るもんだ。
日本とか海外とかいいから、マイゴジもシンゴジも見ろ!!!
以上!