人類、正しさなんてここにはないよ

好き嫌いの多いオタクのチラ裏 閲覧は自己責任

『カラオケ行こ!』淡々シュールコメディ……いやBLだこれ⁉

普段見ることのない邦画脱力系コメディ。
BL臭する(守備範囲ではないため、警戒)が、やたらと名前を聞くので自分の目で確かめてみた。

youtu.be

61/100点


テンポうまいなー。

ちっさいエピソードの使い方が上手く、シンプルに笑える良作。
後輩男子(和田)やら副部長がいい味出していて、特に和田、迫真の中学生演技でこの映画のリアリティレベルを高めている。

「親のダサいセンスが恥ずい」「なんでも色恋に絡められると自分の純粋な気持ちが汚された気がしてムカつく」といった普遍的な感情のツボを押さえているので違和感なく感情移入してしまうが、それ以前に男子中学生と反社会存在がファンタジーを纏っている。

誤解だったら申し訳ないが、これ書いたの絶対オタク女さんやろ。

(もちろん、だから悪い訳ではない)

フィクションだからコメディだから、で見過ごせないほどのオタクファンタジー存在なんだよな。逆を言えばそこ以外は絶妙なコメディセンスで覆い隠していると言っていい。
男オタクで言うオタクに無条件で優しいギャル=女オタクで言うやさしい可愛げあるヤーさん。
いやそんなもんおるかい!!!!

オタク女さんは受け攻めを設定して書いてるのでしょうな……ビジョンを共有していないのでそこまでは見えないが、ヒロイン不在でBLの空気は感じる。

 

淡々とした独特のテンポでまとまった1作。
ちゃんと笑えるし、人によっては泣けるかもしれない。
BL感も気にしなければそこまで気にならない(のか?)。
見終わった暁には紅の魅力も再発見されるであろう。